お給料から毎月社会保険料が天引きされているにも関わらず、公的年金制度についてよくわからないという人も少なくありません。今回は老後の生活やもしもの時を支えてくれる公的年金制度のうち、厚生年金と国民年金の違いについてわかりやすく説明します。知って得する基本知識としておさえてみてくださいね。

これだけは知っておきたい!厚生年金制度のキホン

厚生年金制度とは

厚生年金保険は会社に勤めている人、公務員、学校教職員などで70歳未満の人が入れる年金です。厚生年金保険に加入している人は自動的に国民年金にも加入していることになります。つまり、給与から天引きされている厚生年金保険料の中に国民年金保険料も含まれているのです。

厚生年金制度の目的

 
厚生年金保険の目的は、加入者が高齢になって働けなくなったり、事故や病気で障害が残ったり、亡くなって遺族が生活に困った場合に保険金を給付し、加入者とその家族の生活を救済することです。

厚生年金制度のメリット

厚生年金に加入している人は国民年金しか加入していない人よりも、いざという時にもらえる年金額が多いのがメリットです。これは、国民年金にあたる「基礎年金」と「厚生年金」の両方を受け取れるためです。国民年金だけの人よりも厚生年金保険料を余分に払っていますが、国民年金に相当する部分も含めて会社が保険料の半額を負担しているという利点があります。