3.加給年金額とその支給額

加給年金額とは、一定の配偶者と子どもがいると支給される家族手当のようなものです。厚生年金の加入期間が20年以上あり、被保険者が65歳になった時に配偶者が65歳未満であるか18歳以下の子どもがいる場合に支給されます。

上乗せされる額は下記のとおりです。
・配偶者:22万4300円
・子ども:2人目まで、1人につき22万4300円。3人目以降は7万4800円
(いずれも平成30年度価額)

夫と年下の妻との年齢差が大きいご夫婦にとっては嬉しい制度です。しかし妻が年上の場合は加給年金が受給できないのでご注意ください。

ねんきん定期便でも自分の受給額は確認できる!

「ねんきん定期便」は誕生月に届く年金の記録

ねんきん定期便とは、毎年1回、自分の誕生月にハガキで届く(35歳、45歳、59歳には封書で届く)大切な年金の情報です。過去の年金加入期間や、これまでの加入実績に応じた年金額、最近の月別状況などの情報が記載されています。

50歳以上は将来の見込み額も記載

50歳以上になると、残りの加入期間が短くなり老後の見通しも必要となるため、ねんきん定期便に老齢厚生年金の見込み受給金額が記載されるようになります。

厚生年金の受給額、実際の計算例を見てみよう!

それでは実際の老齢厚生年金受給額の計算をしていきましょう。

2003年4月の「総報酬制の導入」が分岐点

2003年4月に総報酬制が導入され、ボーナスも年金額の計算に用いられるようになったので、2003年3月までと2003年4月以降の被保険者期間とを分けて計算するのがポイントです。